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このコーナーは、調査を通して感じた事を始め、世情、社会的関心ごとなどを適宜取り上げます。ご意見・ご感想など、Eメールでドシドシお寄せください。お待ちしております。


第22回 【 調査業者は「探偵カウンセラー」になります。 】

業界の事について書くのをやめようと思っていたが、どうしても書いておきたくなったので又、書く事にした。読まれる人の中にはうんざりする人も多くあるだろうと想像するものの、この業界に身を置く者として業界が社会化される日が一日も早く訪れるのを願う気持ちが強く、書く事にした。

いわゆる探偵社・興信所という調査業が社会化されないのはどこにどのような理由があるのかを内部から感じているままに述べてみようと思う。ここでいう「社会化」とは、社会一般に受け入れられる事。普通に社会で認められている仕事。そして法的範ちゅうにある職業という意味である。

まず、感じる事は職業としての先見の指標がない、という点を常々感じ、思っている。調査業という職業は、 100 年以上もの歴史があり、社会に必要とされてきたのである、という話は業界の諸氏からよく聞く。

しかし、 100 年以上前から社会と共に歩んできた職業であり、時代のふし目ではどの様な形で社会と共に協調して今日にあるのか、というように時代と共に変遷を重ねてきた過去の有為な記録とか話を聞いた事はない。聞くのはいついつの時代はよかった。それに比べて今は、というような過去を懐かしむ話ばかりである。

多くの善良な業者が、過去の栄華期を振り返りながら、現在の玉石混淆の調査業界と、いつまで経っても社会化されない業界を嘆いているのが現実である。
これらの原因のひとつは先にも述べたように「先見の指標」がなかった事があげられるだろう。

社会は毎日進化し続けているのに業界の思考は過去に向き、ひとりよがりの自分のところさえ良ければ良い、というのがこの業界ではあたり前になってしまったのではないだろうか。

先見性も将来のあるべき姿も描けないので仕事も場当たり的となり、社会から使い捨てにされているのが現状である。単なる便利屋になっている。

雨後の竹の子のように調査業者は増えている。これらの業者の多くは、調査とは何事かの意義も社会的に必要とされる目的意識ももたないまま ( 無自覚のまま ) 参画しているので業界の信用を失う機序になっているように思う。

新規の感心できない業者に対して、古参の業者、協会の指導的立場にある人たちは何も言えないのも業界の信用失墜の要因にもなっているだろう。新規参入業者に業者としての好ましくない行為があったので指導した。と、いう話は聞いた事がない。悪事を働いたある業者が新聞に載ろうがテレビに取り上げられようが、その業者は何事もなかったように調査業者として在り続けているのである。

調査業界には、それぞれの団体がある。そのいずれの団体も業者を取り締まる機関の方に目が向けられている。本来は依頼者である社会に目を向けなければならないのに、である。

21 世紀は物から価値観にシフトした時代である。信仰、イデオロギーの時代は終わったのである。個人の価値観によってもの事が決定される今日、調査業はこの時代にあって一番に必要不可欠の業と考える。

社会にとって、必要不可欠な業であるが、依頼者の個人のプライバシーが探偵ゴッコ、あるいはテレビのバラエティー番組を構成する道具に使われてはならない。テレビに出る事は良い事である。業界の宣伝にもなる。テレビに出るな、とは言わないが、出た以上社会から信用される発言をしていただきたい。

ある番組を見ていた。
その番組は人探しをする番組であった。その番組に出演していた探偵を名乗る人物は、「探偵の推理」として小学生でも語れる(推理できる)言葉をテレビで語っていた。たまたま見ていた私は、あまりにも幼稚な推理を得意げに語っていたので自分の事のように恥ずかしい思いをした事を記憶している。

テレビで「探偵の推理」として語った人物は本心で語ったものではないと思う。テレビ局の方で言わされていたものと思う。そう思わないと同業に就く者として自分自身を慰める言葉を持たない。

大急ぎで言うが、テレビ番組作りに協力している探偵社を非難しているのではない。調査業者として、テレビに出て何事かを語るという事は、その少ない言葉の中には大きな意味がある、という事をいいたいのである。

一般論で言うと、探偵社・興信所というところの仕事は薄々想像がつく。しかし、実際の具体的仕事内容については興味があるもののそのほとんどが知られていないのが実状である。仕事の中身 ( 内容を知るという事 ) に於いては業者と社会に乖離があるのだ。

それを、先のテレビで紹介されたような幼稚な推理を何々探偵の推理、というように、さも専門的職業にある人物の推理として公表した場合、テレビに出ていない他の探偵社・興信所もあの程度の推理をするのか、というように社会から観られるのに耐えられないのである。

一般の良識のある人は、先のテレビに出ていた「探偵の推理」の部分の話を聞いた場合、程度の低い探偵だ、と思うだろう。何よりも調査の依頼をしたいと思っても探偵というのは、テレビで見たあの程度のものか、と思われないだろうか、という事を危惧する。

テレビに出るのは宣伝効果もあっていいと思う。
しかし、テレビを観ている人の多くは、何処の探偵社・興信所というように個別的に観ない。探偵社は、とか興信所はというように調査業者をひとくくりにしてみる。

このように見てみるとテレビに出る調査会社は、業界を代表して出ているという意識も持っていただきたいものである。なぜなら、まだまだ社会化されてない業界だからである。ちなみに我が社にも、ホームページを見たと言って、人探しの件でテレビ番組制作プロダクションから依頼が 2 〜 3 度あった。しかし、協力を辞退した。

これからの調査業者のあるべき姿について
これからの調査業者は、調査の能力はもちろん、ご依頼者の悩み相談にも乗れて、問題解決の手助けができる「探偵カウンセラー」としての能力が社会から要求されているのである。これは間違いない。調査業界は今後、時代と社会の中でどの様な方向に進むべきか、社会はこの業界に何を期待しているのかを試行錯誤を重ねてテストを繰り返した結果の結論である。

前述の姿が、これからの社会に信頼される「調査業者」のあるべき姿である、と考える。探偵社・興信所といわれる調査業界の社会化の道はこれしかない。間違っても個人のプライバシー、悩みを飯のタネと考えてはならない。ご依頼者の立場、つまり、相手の立場に立って考える事ができる能力が必要である。それが、結果的に感謝され社会に必要とされるのだ。同時に業者としての能力向上に結びつき、経済面もうるおう様になる。

虚偽の宣伝広告は、お金を使って信用をなくしているのと同じである。社会の知性は日々向上している、という現実に気付こうではないか。

以上

文責 井上 俊彦

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