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調査の窓から  さまざまな人間関係・世情・社会的関心ごとなど適宜取り上げていきます
調査を通していろいろな人間模様を垣間見ることができます。
このコーナーは、調査を通して感じた事を始め、世情、社会的関心ごとなどを適宜取り上げます。ご意見・ご感想など、Eメールでドシドシお寄せください。お待ちしております。


第31回 【 調査業者の課題 】

昨年末から年明けにかけて、私のところにいらっしゃったお客様及び電話で同業者の苦情が4〜5件寄せられた。

同業者の悪口を言うつもりはないが、寄せられた苦情はいずれも業者として、というよりも人間としていかがなものか、と思えるものばかりだったので、今回、業者の問題点と今後の課題について私見を述べてみることにした。

まず、苦情の事例の一部を書いてみる。


事例1、50代の男性の場合(料金と信頼性の問題)

妻の素行調査を依頼する目的で、全国展開しているという調査会社に相談にうかがった。たいそうなパンフレットを見せられ、料金と調査時間の説明を受けた。それによると、1日5時間の調査時間で5日間調査をした場合、100万円以上かかると言われた。ここは、会社が大きく信頼性はトップというセールストークであったが、調査料金の法外な料金とホラを吹いているのでは?と感じたので断った。しかし、しつこく契約を迫られた。調査業者は何処も同じですか。


事例2、30歳代前後の女性の場合(調査能力の問題)

私はコンパで知り合った独身だという30歳過ぎの男性と交際を始めた。そして、男女の関係になった。その後、男性は妻帯者だと分かった。しかし、ズルズルと交際を続けていた。結果、男性の奥さんが2人の交際を知ることになった。

ある日私は、行動を見張られ尾行されていることに気づいた。その事を人に相談したところ、交番に行って尾行する車のナンバーと人物像を申し出ろ、といわれた。近くに交番はなかったが警察署があったのでそこに行って私を尾行する車のナンバーと人物像を言った。そして、私は車で移動した。それを警官が見ていて、私を尾行する車を止めようとしたところ、その車は猛スピードで走った。当然警察はパトカーで追いかけた。すると、尾行者は車を捨てて走って逃げた。もちろん警官は男を追いかけて取り押さえ、取り調べられたのであった。

取り押さえられたのは、調査会社の調査員だった。後で分かったことだけど、その調査会社はタウンページに一番大きく広告しているところであった。

この件の後日談として、調査依頼者は調査料を1週間先払いした。2日目に失敗したが、先払いしたお金は返ってこなかった、と聞いた。その金額は相当な金額だと言うことだった。

調査能力のない、又、調査の心得も分かってない人物に調査を担当させ、教育を受けた調査員として虚構の枠組みを作り、大々的に広告宣伝して依頼者にさらなる悩みを発生させているのも同じく大手業者という新参調査業者である。


事例3、30代後半女性(料金の問題)

主人の不倫調査の依頼目的で全国展開している調査会社を訪問した。料金のことが気になるのでその事を最初に聞いてみた。そうすると、1ヶ月の期間をもらって100万円〜150万円だと言われた。

こちらとしては、主人の不倫相手も会う日にちも過去のデーターから分かっている。相手女性の住所氏名も分かっているので1ヶ月もからないと思うので1日単位ではいくらですか、と聞いたところ、1日の基本料金は10万円。それに1時間につき2万円だといわれた。経費も必要との事であったので依頼を中止した。

この事例は、料金体系そのものが確立されてないので依頼者に不信感を抱かせる原因の一つである。1ヶ月まるまる調査をするのか、それとも1ヶ月間の内の何日間を調査に充てるのかハッキリしない。


事例4、40歳代女性(脅迫、恐喝を受けた。)

主人の風俗遊びをタネに、奥さんに主人が不倫を働いているといって、調査を頼んでいないのに風俗店から主人が出て来た写真が送られてきた。

後で分かったことだが、その調査業者は主人に私(奥さん)が浮気をしていると吹聴していた。その結果、お互い疑心暗鬼が起こり夫婦仲は険悪な状態になった。

調査会社の人曰わく、警察など怖くない。一晩泊まれば大丈夫なのだ・・・等々言ってお金の支払いを要求してくる。どうすればいいのか?

このケースも大手といわれている調査会社の名前を相談者は言っていた。頼まれもしない仕事を造って、いわゆる偽装工作してお金を稼ごうとする業者である。



これらの業者の問題点はいくつかある。

まず第一に「興信所」「探偵社」の行う「調査とは何か」という点が全く理解できていない点にあるように思う。

前記事例の業者は、依頼者の解決したい悩みを逆手にとって、解決できる能力があるフリをしているのである。仕事が欲しいときは、依頼の偽装工作もするのである。

調査を引き受けるには、依頼者の抱えている問題を解決する能力は調査業者として当然備えているべきである。調査業者の能力は、分かりやすく言うと問題解決の道具とも言える。その道具(思考)と調査行動が一帯となって初めていい仕事ができる。

調査される側の行動をただ追っているだけでは調査ではない。これが事例3に該当する。この件は、いろいろな人に迷惑をかけている。ある人にとっては後遺症も残る。いわゆる「心的外傷」トラウマである。業者はこういう事を分かっているのか。

そこで改めて調査とは何か?について簡単にいう。

「興信所」「探偵社」等の「調査とは」依頼者の「分からないという悩み解消の手助けを、業としているのである。」これが、「興信所」「探偵社」などの調査業者の定義なのである。これが理解できていると事例のような事は起こらない。

分からない、という依頼者の悩みの対象は依頼者によって違う。それは当然として、依頼者の「分からない悩み」は、調査対象者の行動のレベルとその内容、そして、調査対象者と依頼者を健全に関係つける方法が分からない、という2つに大きく分かれる。これは分離できない。

過去、我々のような調査業者は、物、人の動きのみを把握できれば一応調査の形をなし、依頼者もそれで納得だった。あとは、依頼者の判断に委ねれば業者として事足りていた。

今は違う。どの様にか、というともの事を選択し引き寄せ、一体化する価値観が個人の自由、人の勝手、好きずきですよ、という世の中である。そうするといいときは問題ないが、そう都合のいいことばかり続かないのが人生だ。生きていると、どうしても個人で対処できない問題も発生する。その様な時、ものの動きだけの調査では依頼者の期待に応えられないのは明らかである。

今、調査業者に求められるのは実態を明らかにする調査能力はもちろん、人と人(家族)、人と社会の中で発生する心の問題についてもその本質的なものを身につけておかなければ、依頼者の期待に応えられない。


【調査業者の課題

一部の悪質な調査業者を見聞していると、調査業者としての能力は何もないのに、依頼者の悩みにつけ込んで脅したり、法外な料金を当然のように請求してはばからない業者がいるのは認めざるを得ない。そこで、これらの業者と誠実な調査業者と分けて考えなければならない。

どこの業界にも感心できない業者はいる。

依頼者は、大きな広告宣伝に惑わされないことだ。悪質業者かそうでないかを見分ける目安は、「料金の支払い方法」と「契約を強引に迫る」業者かどうかでおおよそ分かる。

問題のある業者は、調査料金の前払いを要求する。或いは、強引な契約を交わし、その契約を盾に法外な調査料金を要求するのが一般的な手口である。この2つを覚えておくと被害に遭う確率はグンと低くなる。


【今後の、調査業者のあり方

私は、どこででも誰にでも言っている。まず、実態調査の能力を身につけるのと同時に、人間の心の問題についても基本的なことぐらいは勉強して身につけるべきである。そうでなければこれからの社会の調査の要求に答えられない。これらの事が分からなければ、調査における「なぜ」という問いに答えられない。

その結果、ごまかしの報告書を提出する結果となることは、私のところに寄せられる情報で確かめられている。

又、個人情報に過剰に反応する風潮がある昨今、実態調査で分かった事実を更に詳しく理解するために「プロファイリング術」を調査に取りいれれば尚良しである。

これからの「興信所」「探偵社」などの調査業者は、市民生活に身近な調査と相談の機関、リスクマネージメントとしての位置づけになる。従って、一市民の期待に応えられるように勉強し、調査業者としての能力を向上させなければならない。調査業が世の中から必要とされる仕事であることを心より願ってやまない。

以上

文責 井上 俊彦

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