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コラム Q&A 法律のいう離婚原因

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このコーナーは、調査を通して感じた事を始め、世情、社会的関心ごとなどを適宜取り上げます。ご意見・ご感想など、Eメールでドシドシお寄せください。お待ちしております。


第35回 【  探偵業法施行前に思うこと  】

探偵業法が 6 月 1 日に成立した事は新聞その他のマスコミなどを通して既にご存じの方も多くいらっしゃると思います。この法律の施行は 1 年以内、ということですので遅くとも来年の春には施行されることでしょう。玉石混淆の「興信所・探偵社」などの調査業界が法の下で営業するように決まったのです。

「興信所・探偵社」などの調査業者の多くは、個人の依頼に依存している割合が高いようです。と、いうことは、社会を構成する大本の個人の「困り事」「悩み」「不安」と向き合うことになります。個人の「何とかしたい。」「どうなっているの。」「どうすればいいの。」という問題解決のためにはそれなりの知識・見識といわれる、もの事を見極めたり判断したりできるある程度の力量が必要だと考えます。

それらの力量がなければ依頼者であるお客さんの依頼事項に的確に答えられないのではないでしょうか。その基になるのが言葉だと考えます。言葉の意味を取り違えているのか意味を分からないまま使っているのか、その原因は分かりませんが調査業者として気になる言葉が目立ちます。一般社会と乖離して言葉の意味を解釈していては業者として致命的ではないか、とさえ思います。

特に気になる言葉は「不倫」と「見積料金」という言葉です。
「不倫」という言葉は、調査をしてなにがしの情報を得たとした場合、依頼者と対象者の権利関係が絡まってきます。「不倫」 ( 法的には不貞といいます。 ) この「不倫」を「浮気」と同一視している業者が多いように見受けます。「不倫」と「浮気」は、言葉が違うように「意味も行為の内容も違います。」もっと具体的にいいますと「不倫」は慰謝料の対象になる行為です。一方「浮気」は慰謝料の対象になりません。

これを同じように理解している業者があるようです。それらの業者が調査の依頼を受けて「不倫調査」をした場合、その証拠がとれたとしても、不倫問題の解決が法的な場面で処理されるようになった場合、問題です。

最近の事例を申し上げますと、ある男性が「不倫」を働いた妻の不倫相手男性に「慰謝料」を請求しました。そこで審理されたのは、「不倫」の「認定」です。何を持って「不倫」というのかの問題でした。

我々の調査は、ラブホテルに出入りしていた事実と 2 人の事実関係について調査報告します。調査中に当事者がラブホテルなどに出入りする回数は、そう何度もありません。ラブホテルなどへの出入りの証拠 ( 客観的事実=証拠 ) と、依頼者の調査して事実を知りたい、といわれるに至る過程 ( 任意の事実 ) でもって「不倫の認定」となります。

調査業者が「不倫調査」の依頼を受けたにもかかわらず「浮気調査」と同じように解釈して仕事をし、結果を依頼者に報告書にして報告した場合、その依頼者は、意図していた調査報告はもらえなかったという事も起こり得るのです。

不倫の認定は昔と違って厳しくなっています。従って、安易に、男女の関係は「浮気」も「不倫」も同じだという認識では法的な場面でご自分 ( 依頼者 ) の主張をカバーする資料にならないケースがこれからは多くなるように思います。

「依頼した事と違う」報告があった。「違った事」を報告してきた、という業者への苦情が「国民生活センター」に寄せられているのは、調査業者の独自の言葉の解釈によるせいなのではないでしょうか。 ( 不倫と浮気の違い及び不倫の定義は過去のコラムを参照下さい。 )

数年前までは「不倫の証拠」となる「ラブホテル」などへの出入りの写真などがあればそれはそれで立派な「不倫の証拠」というように認定されていたのです。しかし、現在は、より綿密な「不倫の立証」が必要になってきました。

依頼者に代わって調べることを仕事にしている我々の調査業者は、社会一般に流布されている言葉の意味くらいは知っておく必要があるのではないでしょうか。何も難しい言葉を知る必要は無いと思います。仕事に関係した、しかも、一般化している言葉の意味は覚えておくべきだと思います。

もうひとつ、探偵業法が成立しました。間もなく施行されるのを期に、是非とも調査業者は改めた方が良いのでは、という言葉があります。それは、素行調査 ( =不倫調査 ) 等の調査料金を「見積もる。」と、いうことです。「見積もる」という言葉を聞くと一見良心的、というように錯覚します。「素行調査」に「見積もる」という方法で料金をはじき出すのは不可能なのです。

「素行調査」等の場合、被調査人 ( 調べられる人 ) の行動の後を、調査員が尾行したり見張りをしてその行動を把握します。そして、具体的には、何時何分に何処に立ち寄った。そこはどういうところであった。そして、どの様な人物と合って何をしていたか、等々の行動とその内容について調べる調査が、狭義の意味で我々の多くが携わっている素行調査です。

人の行動を尾行と見張りによって把握する仕事なのに、どうして、事前に調べられる人の行動があらかじめ分かるのか、です。興信所・探偵社などの「素行調査」の料金の「見積もり制」は「合理的な料金体系」を反映していないのです。あえて言うと、依頼者であるお客さんの悩みを、業者の金儲けに結びつけるシステムである。と、いえます。それとも、見積もるという言葉の意味を知らないかのどちらかです。

ある広告に携わっていらっしゃる人の話です。
広告の仕事をしていると、広告に書かれている言葉について関心を示すようになる。 言葉を裏読みするときもある。調査会社の広告をよく目にする機会がある。浮気調査料金に関して「見積もります。」と、書かれている広告に出会う。浮気調査をどうして見積もれるのか不思議に思っていた。あなたの話を聞いてよく分かった。と、いうように、何となく不審感を抱いていらっしゃる方も多い、ということに気づく時期に来ているのではないでしょうか。

ちなみに見積もりの定義を以下に書いておきます。
見積もりとは

※おおよその計算をすること・・広辞苑
※@目で見ておおよその分量を量る。
  A予め必要な費用・人員、日数、経費などを計算して目安をつける。

 経費をー ( 見積もる ) ・・・明鏡国語辞典

※見・・・明らかにする。見えるようにする。
      ひとつずつ明らかにする。・・・大漢語林

※前もって算出すること。
  又、その計算。・・・ PC 国語辞典

●形ある何かを完成させる、或いは、物を移動させるために必要な日にち、道具、資料、材料、人員などにかかる費用を積み重ねたものが見積もりである。諸経費の積み重ねられたものを前もって算出するのが見積もり。

●見積もりの定義です●

ある何事か或いは何物かを完成させるための諸経費(人件費、材料費、日数など)の累計を前もって算出するのが見積もりである。

◎尾行を必要とする素行調査などは、前もって経費を算出できないのです。何日調査をすれば、依頼目的の不倫の証拠がとれるか、前もって分からないからです。
(ただし、依頼者の調査案件で調査にかかるおおよその金額をお知らせすることはできます。)

◎「素行調査」の料金算出は、調査員の労働の対価になるのが正当な料金システムではないでしょうか。目的の依頼事項は、調査員が何日 ( 何時間 ) 働いた結果のものである。従って、料金はいくらいくらになります。と、いうのが一般的のようです。勿論、調査員が調査を行ったという記録は時系列で写真と共に記録しておかなければなりません。調査料金は当然後払いになります。

探偵業法の施行が目の前に迫っています。
業法の中で仕事をするには社会化されなければなりません。社会化の第一歩が言葉です。業者と社会 ( お客さん ) をつなぐ役目、橋渡しの役目をするのは「言葉」が最初なのです。その言葉が、一般と乖離して解釈されていたならばお客さんは安心できません。普通はこういう事なのになあぁ、という具合に何となく不安になります。

そうすると、いくら困っている状況にあっても、少し違うなぁと気づいたならば二度と仕事を頼まないでしょう。何も職業上の隠語を覚えよと言っているのではありません。社会化されている普通の言葉で、なおかつ、仕事上必要な言葉の意味を当たり前に知っておいた方が信頼を得る第一義だと考えます。

以上

文責 井上 俊彦


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