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コラム Q&A 法律のいう離婚原因

調査の窓から  さまざまな人間関係・世情・社会的関心ごとなど適宜取り上げていきます

調査を通していろいろな人間模様を垣間見ることができます。
このコーナーは、調査を通して感じた事を始め、世情、社会的関心ごとなどを適宜取り上げます。ご意見・ご感想など、Eメールでドシドシお寄せください。お待ちしております。


第42回 【  役に立たない証拠もある 】

人間の営みと調査の意義の自覚を。

最近、親が子供を、或いは子供が親を殺すという事件が頻繁に起こっている。 これらの原因は何処にあるのかと考えてみると、どうも人間関係が希薄になってい るのが要因として考えられる。これは大きな要因である。

人間は誰でも1人では生きていけないという事は昔から誰でも言っている言葉であ る。と、いう事は、人間関係が豊かでなければ孤立するという事になる。周りに人はいるのだけれども、その周りの人と言葉のやり取りで気持ちの交流が出来ないという事だ。

相手と言葉を通じて気持ちの交流がはかれないという事を状態化した生活を送っていると、何事も自分の思うように旨く行かない。自分の都合に基づいた我慢、つまり、他者は我慢などと思ってないケースでも、勝手に解釈して我慢をしている。或いは我慢を強いられている。と、いうように自分の思うように事が運ばないのは、他者のせいでは、イヤ他者のセイに決まっている。と、いうように解釈してしまう。

家族間は、気持ちが通じ合う人間関係である。その中で気持ちの交流がはかれない と、孤立の練習を日々している事になる。しかし、自分の欲求の実現を諦めたわけではないので、欲求が実現できないのは自分の気持ちを分かってくれない、それは、 家族の誰々だ。と、いうように旨くいかない原因を家族の誰かのセイにする様になる、と考える。

一番身近にいる人間を、自分の自由を奪う人間、あいつのお陰で自分は何事かを妨げられている。と、いうように考えて、あいつがいなければ旨くいくのに、いったのに、というように現実と乖離したものの考え方を身につけて、その考えの通り実 行に移した結果の事件ではないだろうか。

これらの事は、私の仕事を通じても感じていた事でもあった。 数日前、団塊世代の男性が相談に見えた。 その男性には24歳と22歳の2人の男の子がある。ご自分は営林業を専門職としながら、人を雇って「美容院」を経営している、という男性だった。

相談の主旨は、22歳の2男は今年大学を卒業した。家業の「美容院」の仕事をした いと言って「美容学校」の入学説明に参加したものの、説明を充分聞かないまま、 分かったような事を講師に言っていた様だ。一通りの説明を受けた後、講師が理解度を確認する意味で当の本人に質問したところ、返ってきた答えは、講師の質問とかみ合わない答えだった。実技の練習をした時も、講師にいわれた事と違う手順で行っていた。すべてと言っていいほど、相手の言う言葉の意味を理解できてないようだ。

これらの事があったので、「美容学校」から、うちではお世話できません。と、いうようなことを言われた。帰ってきた2男に、「もっとシッカリせい」「我慢して頑張れ」等々励ましの言葉を言った。同時に、困った事があれば何でも言うように、とも伝えた。しかし、2男は、親の言う事を聞いてないような態度を取り続けている。 自分の都合が悪くなると、フトンの中に入って寝てしまう。フトンに入って寝るの が何日でも続く、何とかして立ち直らせてやりたい。いい方法はないだろうか。と、いうご相談を受けたのだった。

ご相談者の団塊世代の男性は、9年前に離婚されたそうだ。離婚の原因は奥さんの不倫だった。その結果、ご夫婦は離婚する事になったそうだ。 しかし、離婚条件でご夫婦はもめた模様。高裁までもつれた結果、不倫を働いて離婚の原因をつくった奥さんが勝訴したそうだ。ある探偵社に依頼して奥さんの不倫 の証拠を撮ったにもかかわらずである。

相談者曰く、弁護士が力を入れてくれてなかった。家裁では勝った。しかし、相手側が高裁に持っていった。高裁でも勝つものと思ってのんきに構えていた。結果、 信じられないが負けてしまった。

2男に人格形成の上で影響を与えた出来事と言えば前記のような夫婦間のトラブルがあった。奥さんの不倫が発覚して奥さんが家を出た時、2男は中学生だった。家を出るまで奥さんと2男の関係は非常によかった。

現在、2男は悶々としているようだ。私は、どちらかというと昔気質の人間で、色々な苦労はあったが、前を向いて生きてきた。2男がしょんぼりしている時も、シッカリせい。とかの言葉を言い続けてきた。男手で2人の思春期の息子を育ててきた。 2人とも成人した今、社会人として頼りない。何とかならないだろうか?

相談者のお話をお聞きした限り、その原因は2男さんの心に「分からない、という不安」をいつも抱えながら社会と関わっているのがよく分かった。更にいうと、自分を自分で安心させる方法が22歳の今も分からず、心の世界はこどもの受け身の姿勢でもの事(社会)に関わっているのは明らかであった。

自分と関わりのある何事かについて「分からない」というのが誰にでも共通する「不安」発生の原因である事はよく知られている。これを放置すると、不安な気持ちをイメージしたままで「もの事」と関わる。そうすると、関わり方が上辺だけの関わり方になる。つまり、心と身体が一体となった関わりが出来ないのである。

関わりの形式は保たれているが、関わる際の意味が分からないまま関わっているか、 或いは、自分の勝手な判断のまま関わっているかのどちらかになる。こんな状態で何事かに関わった場合、成果は上がらないのはもちろん、ミスが多く非常に疲れる のである。

先の相談者の場合でいうと、いわれた事をやるにはやるが、目的と違った結果を導き出す。それについて他者から非難される。自分は、一生懸命やっているのに何故非難されるのか、というようになる。そして、どうせ非難されるのならそこに加わらない方が楽だ、となる。そこから現実の何事かとの間に距離を置いたり、逃げたりするようになる。

相談者の2男の場合、フトンの中に入って何日も過ごす。と、いう事だった。この事をどの様に捉えればいいのか。結論をいうと、フトンの中に入って寝る事によっ て「快感」のイメージが浮かび、同時に脳から「ドーパミン」という快感のホルモ ンを出し続けているから「フトンの中」で過ごすのである。だから2男は、フトンに入って寝る事を中止できないのである。絶えず「右脳」のみの「イメージ」で関わってきたのである。

では、どうして解消すればいいのか、なぜ、そうなったのかは、個別の問題になるので、ここで書くわけにはいかない。しかし、相談者には、具体的解消策を提案したのはいうまでもない。

実は、この相談者は、24歳の長男さんの事で2年前にも来られた。その時も今回の2男さんの問題と同じように、学校は卒業したものの、仕事に就けない状態だった ので何とかならないだろうか、という相談を受けたのだった。その後、当人と面談し、改善策を提示した。そして、当人はその通りの事を実行し、現在は何の問題もなくなったので、再度2男のことで相談にこられたのであった。

私はこれらの事を自慢したくて書いたのではない。相談者は、子供さんの社会不適合の原因は、自分たち夫婦問題(離婚原因など)が原因では、という思いを抱き続けていらっしゃったのであった。更に、裁判で負けた方の父親の基で生育した、と いう事も子供さんにとって「分からなさの不安」を深くしたようであった。

相談者曰く、調査を他でしたにもかかわらず、色々なアドバイスいただいて恐縮する。調査したところに、調査後の対応などのアドバイスをキッチリしてもらってい たら裁判にも負けなかっただろう。その上、子供に対して夫婦間のいきさつとか結 果を知らせる事ができた。過ぎ去った事とはいえ、調べた後の対策について調査業者のいうままの「これで不倫の証拠は大丈夫。」を100%信用してしまった。

裁判での勝ち負けは調査業者に何ら関係がない様に思われるだろう。しかし、この ケースの場合の依頼者は、離婚の原因は相手にある。と、いう事を不倫の事実と事 実関係で明らかにしたかったのであった。業者のいう「これで不倫の証拠は大丈夫。」

という言葉を信じて疑わなかったばかりに結果的に負けなくても良い裁判で負けた のだった。

何を言いたいのか、というと、調査業者は「不倫」という言葉の持つ意味をいい加 減に捉えていたのではないだろうか。と、感じたのであった。例えば、被調査人(調 べられる人)が自分の住むマンションから異性と出てきたところを写真に撮れば、 それを不倫の証拠として認められる。と、いうように。或いは、2人は楽しそうに 過ごしているところの写真を撮った。これで大丈夫と、いうようにである。

不倫関係にある男女の一方が住むマンションに、もう一方の人物の出入りがあった からといって、或いは、2人の仲の良さそうな場面を見たからといって、不倫の確かさを証明できるものではないことくらい調査業者は知るべきであった。依頼者は、 夫婦問題を裁判で争うなんて初めてである上、何が証拠で、それを自分に有利に使 うにはどうすれば良いのか、又、その証拠の使い方、交渉の進め方等に慣れてない のが普通である。

時代は進化と共に変化している。我々の調査業者も進化し、変化しなければならない。そうできなければ社会から見放されるのは明らかである。そこで、これからの調査業者は、依頼者の調査依頼の主旨を充分理解した上で調査をすすめるのはもち ろん、調査後に依頼者から相談があれば調査結果への対応方法を正しくアドバイスできなければならない、と考える。それには、調査料金は後払いで調査結果の報告 内容には責任を持つ。と、いう姿勢でなければならないのではないだろうか。

調査業者は通常の調査料金は「後払い」で正当な「カウンセリングの実務能力」を身につけた業者が時代の変化に対応できる業者だと考える。これからの調査業者は、如何に依頼者の立場に立った仕事が出来るか、である。業者の組織が大きかろうが小さかろうが調査能力及び問題解決能力とは全く関係ない。更に、どこ何処の協会 に加盟しているとかが業者を見分ける判断材料にはならない事は過去の実例が証明している。

調査業者は、調査を引き受けた時点で依頼者のプライバシーに深く関わる。誰にも相談できない事を調査業者にお金を払って依頼されるのであるから業者はいろいろな角度での見識を高めなければならないのではないだろうか。無知な調査業者に依頼されたばかりに、依頼者が残念な気持ちを抱くような結果だけは避けるべきであ る。                  

以上

文責 井上 俊彦


『調査の窓から』
バックナンバー ⇒⇒
第1回 【 愛について 】
第2回 【 合理的離婚事情とは 】
第3回 【 離婚を決断する前に 】
第4回 【 離婚は人生設計をしてから 】
第5回 【 君子は危うきに近寄らず 】
第6回 【 ストーカーについて 】
第7回 【 DV防止について 】
第8回 【 有名と一流について 】
第9回 【 二極化について  】
第10回 【 プロの条件とは  】
第11回 【 人間関係は挨拶の言葉から  】
第12回 【 時代と社会、そして、調査業  】
第13回 【 不倫は人間学?それとも経済学!? 】
第14回 【 不倫は人間学?それとも経済学!?2 】
第15回 【 不倫と慰謝料 】
第16回 【 浮気と不倫。そして、慰謝料 】
第17回 【 ラジカルに進んでいる調査業社(者)の二極化 】
第18回 【 私はメールで離婚しました 】
第19回 【 女性の社会参加と不倫 】
第20回 【 調査業界の雑感 】
第21回 【 調査は、探偵カウンセラーの時代です 】
第22回 【 調査業者は「探偵カウンセラー」になります 】
第23回 【 いろいろな調査業者 】
第24回 【 歓迎される業界の法制化 】
第25回 【 生活の多様化と人間関係の希薄化 】
第26回 【 調査会社の今後のあるべき姿 】
第27回 【 時代と社会から歓迎される調査業者を希求します。 】
第28回 【 男と女のゲームオーバー 】
第29回 【 ますます分からなくなった人の心 】
第30回 【 建物の構造疑惑と調査業 】
第31回 【 調査業者の課題 】
第32回 【 素行調査の見積もり制に異議あり 】
第33回 【 迫られる調査業の改革 】
第34回 【 調査業の課題 】
第35回 【 探偵業法施行前に思うこと 】
第36回 【 調査業者は、何を期待されているのか? 】
第37回 【 調査業者は何が出来るのか No1 】
第38回 【 調査業者は何が出来るのか No2 】
第39回 【 調査後の対策はこれで万全 】
第40回 【 探偵とは何者なのか? 】
第41回 【 言葉の大切さ。浮気と不倫の違い。 】

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