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コラム Q&A 法律のいう離婚原因

調査の窓から  さまざまな人間関係・世情・社会的関心ごとなど適宜取り上げていきます

調査を通していろいろな人間模様を垣間見ることができます。
このコーナーは、調査を通して感じた事を始め、世情、社会的関心ごとなどを適宜取り上げます。ご意見・ご感想など、Eメールでドシドシお寄せください。お待ちしております。


第50回 
【  慰謝料を取れる取れないは、請求するあなた次第 】


日常的に不倫問題に関わっていると、色々なご夫婦があります。同じ様な不倫問題を抱えながら旨く解決する人と、そうでない人があります。この差は当事者のものの考え方による結果である事は明かです。

では、不倫問題をどの様に考えて対応すれば慰謝料が取れたり取れなかったりするのでしょうか。この事は単に慰謝料が取れたとか取れなかったという問題の他、夫婦の将来についても大変重要な問題ですので事例を元にお話しします。

既にご存じの通り、これらの事例は個人のプライバシーに配慮し、幾つかの事例に基づいて再構成しています。ご覧になった方の中に、ご自分のことではないだろうか、と思われてもそれは全くの偶然である事をご理解下さい。

◎慰謝料を取れた事例
私たちの仕事は、ご依頼者であるお客さんの依頼に基づいて、ご依頼の案件の事実関係を調査します。例えば、ある奥さんからの依頼案件が、ご主人の異性関係・交際の事実確認であって、お知りになりたい中心問題は「不倫の事実」だとします。

そういう依頼を受けた場合、我々調査業者は事前に下調べを行った上で、依頼者の行動を把握します。そして、その行動の中に異性との交際の有無の事実を確認し、その交際の程度について調べます。

ご主人の事を一番良くご存じで尚かつ日常生活の行動に関してもご存じなご依頼者である奥さんが、ご主人を疑っていらっしゃる訳ですから、ご主人の不倫は確実に行われている。と、いう思いで調査を行います。

その結果、ラブホテルの出入りを証明出来、不倫の証拠となるものが取れ、ご主人の不倫相手女性の住所・氏名も分かった。そして、その結果を報告書・DVD等の映像、その他の資料を添えてご依頼者に報告します。

ご依頼者は、夫の不倫の証拠が手に入ったのです。ここで、この証拠をどう活用されるかが、これからのご夫婦の形を決定づけるのは誰でも分かります。問題は、証拠となる不倫の事実資料である報告書を手にされた奥さんの対応です。

○最初から対応を決めている場合。
調査の依頼者である奥さんが、調査を頼まれる前から調査結果を想定して取るべき態度を決めていらっしゃるケースと、証拠が撮れてからどの様にすべきかを決められる、或いは決めかねていらっしゃるケースがあります。

いずれのケースも最近多いのは内容証明郵便を使って、ご主人の不倫相手に慰謝料を請求されるケースです。インターネットなどで内容証明郵便を使って慰謝料請求をすると良い、と言われているせいか、内容証明郵便を使えば自動的に慰謝料の支払いを受けられるように思っていらっしゃる奥さんも多いのです。

内容証明郵便を使って慰謝料を請求するのは正当な方法です。これには異論はありません。しかし、内容証明郵便を受け取った相手側の反応は様々です。素直に非を認め、慰謝料の支払いの話し合いに応じる人もあれば、慰謝料の支払いなんて取れるものなら取ってみろ。と、いう感じの人もあります。

最近の傾向として、素直に慰謝料の支払いに応じる人は少ないようです。取れるものなら取ってみろ。と、言う人は論外なので、別の方法で対応するより仕方がありません。問題は、なかなか支払いの話が進展しない相手との交渉です。

この手の女性は、ご自分の不倫相手である、調査依頼者の奥さんのご主人に間に入ってもらおうとします。あなたの奥さんからこういう内容証明郵便が届いた。何とかして欲しい。と、いう感じでです。そうなると、慰謝料を請求した側の奥さんは、ご主人の言うことに耳を貸すようになります。

そして、ご主人は不倫相手からの要求が強くなれば強くなるほど不倫相手側に立って調査をした自分の奥さんを責めるような言葉をいうようになります。同じ家に住むご主人に、毎日のように慰謝料の請求は自分たち夫婦を壊す原因になる。場合に依っては自分が仕事を辞めなければならないようになる。そうなれば生活が成り立たなくなるなるのは分かるだろう。

この様に言われ続けると、そうかも知れない。と、思ってしまう奥さんと、何を勝手なことを言ってるのだ。不倫がバレてもこれからも続けたいと思っているから勝手なことを言っているのだ。夫の言うことは一見まともなようだが、夫も不倫を働いた当事者である。そういう立場の人の言うことを信用できない。と、言うように理解される人との両方に分かれます。

不倫がバレたご主人の勝手な言い分を聞くようになる人とそんな勝手な言い分を受け付けない人の差は何処で決まるのか、です。皆さんは、調査依頼された奥さんの性格によるのでは、とお考えでしょうか。実は性格にもよるでしょうが、そればかりではありません。

調査結果を手にされてその扱いに迷われる人とそうで無い人のその違いは、調査開始前の決心です。最初から不倫の証拠を撮ったなら、不倫問題の解決の行き着く先をお考えになっている奥さんは、ご主人の不可解な説得に耳を傾けないのです。かってに言っておれ、という感じで聞き流しながらも、不倫を働いているご主人を客観的な言葉で擁護されます。(擁護の言葉は省略します。)

そして、巷間いわれているとおり、ご主人の不倫相手に内容証明郵便で申し入れた事柄について実行を淡々と進められるのです。ご主人に不審を感じて調べてみよう、と思われた時点でご主人との関係をどうしようかの結論の二つ三つを、ご主人の出方によってあれにしよう、この場合はこれにしようと、決められているのです。

要するに慰謝料を取れる人は、内容証明を出すときは既にこの問題の結論の二つ三つの方向を決めていらっしゃるのです。どうなりたいのか、どうしたいのかの目的を決めていらっしゃるのです。内容証明郵便は、ご自分の思うとおりの結論を導き出すための一つの手順として利用されているのです。

逆に、内容証明を出したが慰謝料は思う様に取れなかった。話にならなかった。取れなかった。と、おっしゃる人は、内容証明郵便を出すことを目的になされています。内容証明郵便を出せば自動的に慰謝料は取れるのだ、という考え方が多いのです。この二つの考え方の差は非常に大きい結果をもたらします。

調査をお引き受けした私たちは、正当な権利を主張されて、納得できる結果が得られるように、調査をご利用頂いた皆様の意向を伺った上で、その人の解決策に対応したアドバイスをさせて頂いています。配偶者の不倫相手との交渉の仕方或いはご主人と対話する際の言葉の言い方なども含めてです。

◎慰謝料を取れなかった事例
あるご主人の依頼で奥さんの不倫の事実確認調査をいたしました。その結果、調査初日に深夜の公園に止めた車内での密会を確認しました。もちろん身体を抱き合ったりキスを交わしたりの事はしていましたがセックスはこの時はありませんでした。セックスの有無の事実確認が目的でしたので引き続き調査を続けました。

その結果、公園での密会の翌日、その翌日と2日続けてラブホテルを利用していたのでした。もちろんその証拠は取りました。そして、ご依頼者である男性に奥さんの異性交際はある。その関係は男女の関係に至っている。と、報告したのはもちろん、この問題をどの様に処理されますか、とお伺いしました。

その結果、依頼者であるご主人は、妻の相手の男に慰謝料を請求するので協力をお願いします。と、おっしゃるので、まず、奥さんの不倫相手男性宛に慰謝料の支払い及び交際の中止を要求する内容証明郵便の下書きをしました。そして、依頼者は、内容証明郵便を出されたのです。

内容証明郵便を出されておよそ35日後に第1回目の調停が始まりました。双方調停に出席されたそうです。調停の場でお互いの言い分を言い合ったのでした。結果は、相手の男性は慰謝料は一銭も払いません。この一点張りだったそうです。従って、調停委員も調整のしようがないのでこの調停は不調にします。と、言うことで不調になった。と、お聞きしました。

慰謝料の支払い調停で、不倫の証拠を持っていながら1回で不調になったケースは30数年この仕事をしている私ですが、初めてです。そこで、調査の依頼者である男性に不調になったいきさつを聞き出したのです。今後のこの手の案件の対策上勉強になる事も含めて詳しく聞きました。

詳細については書けませんが、その男性はご自分の考えとか意思がたえずフラフラして、場所とか場面が変わると、理不尽な事を言う相手の言葉も受け入れてしまう傾向があったのです。その為に、私は、調停前にその男性と数回面談して調停の場でも心構えとか、どのタイミングでどういうことを言えばいいのかについてレクチャーしたのでした。

しかし、何度もレクチャーしたにもかかわらず、相手の強弁に、それもそうかなぁ、という思いを抱きながら、ご自分の主張をされたそうでした。しかし、片方で相手の理不尽な言葉に納得しながらの主張ですので、主張そのものに筋が通らなくなってしまったようです。そうこうする内に調停委員が多分、もっとシッカリ考えてからとか、当事者でもっと話し合っては如何でしょうか。と、言って不調になったようです。

この事例は、余りにも弱腰な対応です。ここまで行かなくても、相手の出方を気にして、こんな事あんな事言われたらどうしょう、と要らざる心配をされる方は沢山いらっしゃいます。こういう方は、本筋の慰謝料請求、交際中止の請求の2点のことよりも、枝葉であるそれらのことから派生する何かが起こっては困る。と、言うことに囚われていらっしゃる方です。

要するに正面を向きながら、みているものは正面以外のその周りの景色を見ているので正面の景色は目に入らなくなります。その結果、ご自分の主張が十分調停委員に伝わらなくなるケースが多いのです。これらのケースはあくまでも問題意識を明確にせず、自分は善意の人間なので何とかなるだろう、と考える人なのです。

先述の通り、目的意識を明確にして不倫による慰謝料の請求をされた場合はうまく事が運ぶ確率が高いのです。しかし、慰謝料の請求はしたものの、後の事が気になって、それに囚われる人は、起こっても居ない事をさも起こるのは必然のように考えてしまい行動が伴わなくなるので、旨くいかないのです。

配偶者の不倫相手に慰謝料を請求するときは、不倫問題の解決の目的意識をハッキリさせた上で請求すべきです。配偶者の不倫相手にどうしてもらいたいのか。それと、配偶者との関係を今後どうするのか。この2点についてご自分の意思をハッキリさせることです。この2点をハッキリさせた上で、解決の順序を間違わなければご自分の思うように不倫問題は解決します。


以上

文責 井上 俊彦


『調査の窓から』
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第1回 【 愛について 】
第2回 【 合理的離婚事情とは 】
第3回 【 離婚を決断する前に 】
第4回 【 離婚は人生設計をしてから 】
第5回 【 君子は危うきに近寄らず 】
第6回 【 ストーカーについて 】
第7回 【 DV防止について 】
第8回 【 有名と一流について 】
第9回 【 二極化について  】
第10回 【 プロの条件とは  】
第11回 【 人間関係は挨拶の言葉から  】
第12回 【 時代と社会、そして、調査業  】
第13回 【 不倫は人間学?それとも経済学!? 】
第14回 【 不倫は人間学?それとも経済学!?2 】
第15回 【 不倫と慰謝料 】
第16回 【 浮気と不倫。そして、慰謝料 】
第17回 【 ラジカルに進んでいる調査業社(者)の二極化 】
第18回 【 私はメールで離婚しました 】
第19回 【 女性の社会参加と不倫 】
第20回 【 調査業界の雑感 】
第21回 【 調査は、探偵カウンセラーの時代です 】
第22回 【 調査業者は「探偵カウンセラー」になります 】
第23回 【 いろいろな調査業者 】
第24回 【 歓迎される業界の法制化 】
第25回 【 生活の多様化と人間関係の希薄化 】
第26回 【 調査会社の今後のあるべき姿 】
第27回 【 時代と社会から歓迎される調査業者を希求します。 】
第28回 【 男と女のゲームオーバー 】
第29回 【 ますます分からなくなった人の心 】
第30回 【 建物の構造疑惑と調査業 】
第31回 【 調査業者の課題 】
第32回 【 素行調査の見積もり制に異議あり 】
第33回 【 迫られる調査業の改革 】
第34回 【 調査業の課題 】
第35回 【 探偵業法施行前に思うこと 】
第36回 【 調査業者は、何を期待されているのか? 】
第37回 【 調査業者は何が出来るのか No1 】
第38回 【 調査業者は何が出来るのか No2 】
第39回 【 調査後の対策はこれで万全 】
第40回 【 探偵とは何者なのか? 】
第41回 【 言葉の大切さ。浮気と不倫の違い。 】
第42回 【 役に立たない証拠もある 】
第43回 【 問題解決の方法 】
第44回 【 個人化と調査業 】
第45回 【 調査の価値とは 】
第46回 【 興信所・探偵などの仕事は胡散臭い仕事なのか? 】
第47回 【 調査に後ろめたさ、引け目を感じるのは、何故か? 】
第48回 【 不況と調査業者&教育・研修の必要性 】
第49回 1. 【  調査業者に何故、問題解決及びカウンセリングの能力が必要なのか? 】2. 【  不安に思うのは何故? 解消策は? 】

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