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調査の窓から  さまざまな人間関係・世情・社会的関心ごとなど適宜取り上げていきます

調査を通していろいろな人間模様を垣間見ることができます。
このコーナーは、調査を通して感じた事を始め、世情、社会的関心ごとなどを適宜取り上げます。ご意見・ご感想など、Eメールでドシドシお寄せください。お待ちしております。


第9回 【 二極化について 】

二極化という言葉を聞いて久しい。元々経済社会で語られ始めた言葉の様に記憶している。聞き始めは丁度バブル経済の終わりの頃だったと思う。

バブル経済は物に何らかの期待感が込められた、付加価値の経済だった様である。実際は値打ちがないのに、値打ちがあるが如く期待された結果がバブル経済であった。その典型が土地である。わずか数坪の土地が何億という価額で取り引きされた、という情報は記憶に新しい。

実態のないバブル経済がはじけて久しい。10年以上になるだろう。バブル後は周知の通り、デフレ経済に陥り、現在も抜けきらず不況のどん底である。物余りのデフレ経済のもとで経済の二極化現象は、業種を問わず鮮明になってきている様だ。

デフレ不況下の今、物は豊富で安く有り余っている。生活必需品などは特に安く手に入る。一方、価値ある「もの」にはお金をかけるという風潮も顕著である。つまり、物を所有することを良しとする一方で、人生の価値は物の所有だけではない、人間的な生き方の中身を追求するのである、という様に価値観が二極に分化することを社会全体の二極化が進んでいると言う様だ。

二極化は我々の調査業界でもその傾向が見られる。調査業界の二極化とは、データーによる情報調査、つまり「デジタル調査」を調査の手段とする業者と、昔ながらの足で情報収集・取材する調査手段を主とする「アナログ調査」の二極化である。どちらも調査業者と名乗っている。

社会が高度に組織化された今、昔に比べて比較にならないほど各種の「データー」は氾濫している。10年程前なら足で情報収集しなければならなかった事柄が、データー管理社会の今、事柄によっては知りたいことをデーターで知ることも可能である。

探偵社、興信所という調査業者は、個人のプライバシーに深く関わる場合が多々ある。個人からの依頼を受け、調査対象者も個人である場合、調査項目によってはデーターのみで済ますことが可能な場合もある。しかし、本当の意味での調査は、又、依頼者の多くが期待している調査は「データー調査」のみの調査ではない様に思う。調査業者は「データー」の売買業者でないのである。本来いうところの調査は、今風にいうと「データー調査」と足で取材する「アナログ調査」を合わせたものになる。

本来の調査は、依頼種目及びその項目に応じて、データー情報及び取材活動を合わせた調査が本来の調査手法であると考える。しかし、データーの情報のみを調査と称して1件落着としている業者もある。取材活動が必要であろうと判断される調査種目においても取材活動をほとんど行わない業者も「調査業者」なのである。

「データー調査」のみで調査業を名乗る業者も、あるデーターを基にして足で取材活動をする業者も同じ調査業者として一般に認識されているところに、業者全体の無責任さと金儲けの為ならなりふり構わない姿勢が見られる。 ましてや、業者の中には、1人当たりの1日の最低労働賃金にも満たない調査料金を提示して、調査料金は○○円〜と、いかにも調査が安く仕上がるが如く思わせる広告を見ることがある。

1日の最低労働賃金にも満たない料金で、人の行動に基づく取材調査、いわゆる「アナログ調査」が可能であるが如くうたっている業者のことを私は、「デフレ探偵」と呼んでいる。デフレ社会の今、料金さえ安くすればお客がつくという発想があるのだろうと考えるからである。

重ねて言うが、我々の調査は、個人のプライバシーに深く関わるのである。物(品物)を売買する業種ではないのである。我々に調査依頼されるお客様は、既製品を求めているのではない。個々のオリジナリティーに基づく問題解消の手がかりを求められての調査依頼である。物でいうと手作りを求められているのである。

我々の調査業者は、少なくとも我が社は、調査依頼をされるお客様は、何らかの「悩み」を解消したいという願いがあっての調査依頼なのである。と、理解している。それは、心の問題でもある。どの様な悩みかというと「分からない」という悩みなのである。依頼者及び被調査人の人権にも関わる調査を、物と同じ様に扱う業者とは一線を引きたいと思っている。

ついでに言うと、どこよりも安く商品を提供することで企業繁栄及びお客様に満足していただけると考えて安売りで事業展開してきたスーパー「ダイエー」と、あくまでもお客様の立場に立って、お客様満足度を重視した経営方針の「イトーヨーカ堂」は、同じスーパーである。どちらも努力されてきたのであるが、社会システムが安定してきた現状はどうか。お客様の心を引きつけたのはどちらであったかは先刻ご存じの通りである。

日本は労働者の1日の最低労働賃金が決められている。その最低賃金にも満たない料金で「アナログ調査」が可能であるが如くうたっている「デフレ探偵」が存在する事は先に述べた。それらの調査業者は、料金を安くしないとご依頼者であるお客様を引きつけることができない業者なのではないだろうか。

最近の調査業者は「心の問題にも関わってくる調査」を、経済社会を反映してか、調査内容はともかく、安く料金表示することでお客様を引きつけようとすることが一番とする「デフレ探偵」型の調査業者と「従来の調査業者」がある。ここでも二極に分かれている様である。「調査手法」と「調査料金」で二極化の傾向にある。二極に分化すればいいのだが、先述のスーパーの様に、やがてどちらかが社会から審判を受ける様な結果にならない様に気を引き締めなければと心する今日である。

最近、クオリティオブライフと言う言葉を見聞する機会が多い。言葉の意味は、物質的な面に生き甲斐を求めるのではなく、個人の生き甲斐や精神的な豊かさを重視して、質的に把握しょうとする考え方だそうだ。生命の質、生活の質の問題の様である。社会の知的水準の高度化と共に量から質の追求の時代になってきたのである。

生き方の内容が問われる今、当社は、調査業は安心した暮らしをサポートする立場にある。と、位置づけている。従って、調査で事実関係を把握し、分からなさの不安解消の手がかりを提供すると共に、カウンセリングでご依頼者の生きられがたさを取り除く手助けができる様に努めている。調査業を社会福祉事業の一環と考えているから。

以上

文責 井上 俊彦

「気になることはまず調査」TEL 0120-10-7830 FAX0120-88-7830