トップページへ
当社概要 理念・営業方針 探偵カウンセラー 調査種目・料金 結婚調査 素行・不倫調査
得意分野 人探し・家出人調査 カウンセリング 交渉術 内容証明・合意書 メルマガ
コラム Q&A 法律のいう離婚原因


第35回
たかが不倫、されど不倫
 ◆離婚の際の慰謝料の金額◆


前号でお知らせしました通り、今回は多くのご質問が寄せられています、離婚の
際の慰謝料の金額について書いてみたいと思います。

ケーススタディは、ご主人の不倫が原因で奥様が離婚を決意された、という条件
の下で、奥さんは慰謝料をどのくらい頂けるのか、というご質問への解答という
形でお答えします。

離婚に際しての慰謝料の話し合いは、ご夫婦で協議され、合意に達すれば何も問
題はありません。しかし、夫婦間での話合いは出来ない状態であるとか、出来な
かった、という場合、調停にゆだねられます。以下は、夫婦間で話し合いがつかな
かった場合を想定してのものです。

              ★ ☆ ★

一般化して申し上げますと慰謝料の金額の決定には、有責の割合はどちらにあ
るのか、請求の根拠、請求のプロセスの正当性、結婚年数、ご主人の収入等々が金
額の決定を左右する条件です。

離婚にいたる有責問題。つまり、離婚の責任はどちらにあるのかの問題がまず問
われます。それは、ご主人の不倫が原因ですのでご主人です。しかし、不倫行為を
行ったご主人は、やむを得ずそうなったのか、又は、そうならざるを得なかった
何かが夫婦間に生じていたのか、又は、夫婦間は全く問題のない間柄であったの
か、等々が有責の割合になります。

ご主人が不倫を働いた、イコール100%ご主人が悪い。と、言えない場合がある
のです。不倫を働いても、ご夫婦の日常生活のありようによって、有責の割合は
違ってきます。どの様な場合に100%の責任があるのか、80%の責任になるのか
は、各自のご家庭の日常生活の有り様ですのでここで細かく申し上げることは
出来ません。

不倫を働いた方に離婚の責任があるのは間違いありません。しかし、責任の割合
も発生するのである。と、いうこともご承知置き下さい。当然のことながら、責任
の割合によって慰謝料の金額も変わってきます。そして、請求の根拠、そのプロ
セスの正当性も、請求する側の奥さんの言い分が認められるか、という問題もあ
ります。

              ★ ☆ ★

ここでは平凡なサラリーマン家庭のご主人が不倫をした。それを知った奥さん
が離婚を決意され慰謝料の請求をされた場合を想定しています。この場合でき
るだけ沢山の慰謝料をご主人から頂きたいと思われるのであれば、先に述べま
した「請求の根拠」及び不倫によってもたらされた「日常の不都合」(物も精神
もです。)、「その期間」等を中心に、いわゆる「被害の具体的な事柄」を箇条書
きにして申し出ます。

「被害の具体的事柄」というのは、たとえていいますと、ご主人の不倫によって
「夜眠れなくなった。」それが仕事に差し支えるようになって「精神科」のお
世話になった。今まで出来ていた家の中の家事が面倒くさくなった。又は、出来
なくなった。夫婦の会話が少なくなってストレスがたまるようになった。子供に
当たるようになった。人間関係が面倒くさくなった。人を信じられなくなった。
興信所などで調査をした。等々からくるマイナスの費用とそれに絡んだ精神的
な落ち込みをカバーするための諸経費などを具体的に書き出します。

ご主人の不倫のせいで、夫婦関係が破綻した。その原因は100%ご主人にある。
その具体例は、通常ならば不必要な気苦労を強いられた。それを埋めるためにい
らざる出費を強いられた。こういう事を箇条書きにしてまとめるのです。そして、
離婚後の生活設計には、これこれの専門的知識を身につけないと生活できない。
それにはいくらかかる。離婚後の当面の生活費はいくらいくら、というように、
離婚後の生活設計の費用ももちろん請求します。

              ★ ☆ ★

ここで多くの方は、収入がなければいくら請求しても無理。と、おっしゃいます。
これは、お金がなければ借金を払わなくてもいいのである。と、いう考えになり
ます。そうではなくて、支払うべき義務をまず負ってもらう、ということが先決
です。次に、どの様にして支払うかの支払い方法の問題になります。

今現在、慰謝料を払うお金がないご主人でも、ほとんどのご主人は働いています。
毎月の給料の中から分割払いで支払っていただくという約束を取り付けるので
す。

慰謝料の金額を決めるのと、実際に慰謝料を支払ってもらうのは別の問題です。
しかし、多くの方が、お金がないので慰謝料は取れない。と、おっしゃっています。
法律関係の人もそういう人が結構あります。それは、家族間の紛争を法的に処理
するのである。と、いう考えが強いからだと思います。
離婚を決意された奥さんにとっては、一生の問題です。ここのところを勘違いさ
れて、安易な妥協をされないことです。

              ★ ☆ ★

話を戻します。協議離婚で慰謝料の話し合いが成立せず、問題解決のために調停
とか裁判にゆだねられたと仮定します。その際の慰謝料の金額は、200万円〜
400万円の間が一番多いのです。これは、あくまでも裁判所の統計です。個別の
ご夫婦の統計はありませんので、裁判所を通して慰謝料問題を解決した結果の
データです。

この統計データを参考にされるも良し。されないのも良しです。慰謝料を少しで
も沢山頂きたいとお考えの奥さんでしたら参考にせず、ご自分なりの請求の根
拠となる物をお作りになって、それに基づいて請求されてみることです。

感情を込めずに、淡々とした請求の根拠を書き出されたものは、調停委員の気持
ちを引きつけます。昔は、感情を込めて、調停委員に訴える人も多かったようで
すが、現在は余り通用しないようです。

              ★ ☆ ★

それでは慰謝料はどのくらい請求してもいいのか、の問題です。原則いくらでも
いいのです。しかし、それはあくまでも常識の範囲内です。夫婦離婚の場合、結婚
年数によってどうのこうのという問題があります。こと、不倫が原因での離婚は、
結婚年数は余り考えない方がいいように思います。

どうしてか、と申しますと、結婚後間もなく不倫を働いて離婚話が持ち上がると
いうのは、結婚生活がどうのこうのという以前の問題があるからです。不倫の原
因を結婚生活の中に求めるのではなく、それ以前に問題があった、というように
問題提起出来る場合もあります。我々の仕事の場合、前記のような問題は沢山見
られます。結婚前から特定の異性と関係を持っていた。結婚後もその関係は継続
していた、というケースです。

このようなケースですと、法律だけでは真の原因を発見することは出来ません。
したがって、結婚年数によって慰謝料の授受が行われたとすると、一方にとって
泣くに泣けない結論を導かれることになります。

              ★ ☆ ★

慰謝料を支払う方と受け取る方の間に金額の差が大きい、というケースは多々
あります。従いまして昨今は権利意識が強い傾向になってきています。そうする
と支払う側と受け取る側の調整も難しいようです。そこで、そのような場合、ど
の様な方法で調整が図られるのか、です。この方法は、名前は忘れましたが、ある
裁判所の所長をされている方がお書きになった本、確か「和解技術論」という本
ではなかったかと思います。その本の中に次のようなことが書かれていたのを
覚えています。

双方の提案に開きがあって、現実とかけ離れた100万円対1,000万円などと倍
以上の開きがある場合、話し合いは上手くいかないのだそうです。この様な場合
は、一応の参考となる線を言うから、これを参考にして欲しいと双方に言われる
そうです。

その参考例の出し方は、まず、少ない方を倍額に、金額の大きい方を半額にする
そうです。そうすると、200万円と500万円になります。これでも倍以上開いて
います。次は、更に倍額と半額にするそうです。そうすると400万円と250万円
になります。

立場が逆転します。そこで、逆転する以前の額の双方の額を足して二で割った額
と、逆転後の双方の額を足して二で割った額の範囲を一応の額として示される
そうです。

そうすると、逆転前の額を足して二で割った額は350万円です。逆転後の額を足
して二で割ると325万円です。結果、双方の妥協点となる提示額は325万円から
350万円の間、というように提示して、その金額の範囲に収まるように交渉する
のだそうです。この方法は、調停・裁判などの場合の和解案のひとつとして広く
行き渡っているそうです。そして、その枠内で収まるそうです。

              ★ ☆ ★

このことを参考として頭の中に入れておかれると、おのずと請求金額と妥協す
べき金額がお分かりになるでしょう。統計上の基準は200万円から400万円で
した。支払う方はこの金額が頭の中にあります。

慰謝料は以上のような方法で請求される方がいいでしょう。そして、次に、解決
金という法律にない言葉を使って、離婚の際に夫婦間で金銭の授受が行われて
います。これは慰謝料とは別に請求することです。慰謝料よりも多く取れるケー
スが大いにあります。ご主人の不倫を原因に離婚される場合は尚更です。

夫婦・家庭生活は独自性の強い生活空間です。画一的には行きません。他者の意
見に左右されることなくご自身のお考えの基で慰謝料の請求その他の請求をさ
れる方が、メリットがあります。

次回は不倫が子供に与える影響について書く予定です。興味のある方は楽しみ
にしていて下さい。



「気になることはまず調査」TEL 0120-10-7830 FAX0120-88-7830