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コラム Q&A 法律のいう離婚原因


第51回
たかが不倫、されど不倫
 ◆別居後でも不倫の証明は可能か?◆


最近、配偶者と別居して不倫を続けている人が多いようにお聞きします。
別居後に、配偶者に不倫が発覚して責められても、夫婦関係が破綻して別居し
たのである。その後に知り合った異性との交際なので不倫にならない。と、言
って配偶者の責めをかわそうとする人が多い様です。

法的には、別居後の異性交際は、夫婦関係が破綻したあとの出来事なので不貞
(=不倫)行為には当たらない、といわれています。この別居後の交際だという
ことを盾に、配偶者と同居当時から続いている不倫を、別居後に知り合った関
係だと、いうように言い張る人が増えています。

そこで今回は、別居後に分かった配偶者の不倫でも、同居中からの不倫である、
という証明をしていくことができる。と、いうことについてお話しします。そ
うすることで、一方の配偶者の信用、名誉の回復が図られると同時に、経済的
にもそれ相応の価値を生み出す事が可能になります。

              ★ ☆ ★

例によって事例に基づいてお話しします。
ある日の午後でした。「和解してよろしいでしょうか?」
奥さんの不倫相手男性と裁判で争っていらっしゃる男性から、この様な電話を
いただきました。電話の主の男性は、おおよそ1年ほど前に、奥さんの不倫の
事実確認調査で、私どもをご利用いただいたのでした。男性の仕事は地方公務
員です。ご夫婦の間に男女1人ずつの子供さんがあります。

ご夫婦の不和のきっかけは、奥さんのたび重なる夜間の外出にご主人が不審感
を抱かれたのでした。その事についてご夫婦で何度か話し合われたのです。し
かし、解決策が見いだせないまま奥さんが家を出られて、夫婦は別居されたの
でした。子供さんは、学校の関係があったのでご主人と同居、という取りあえ
ずの対応でした。

              ★ ☆ ★

結婚20年近くのご夫婦です。奥さんの外出に関しての説明が曖昧なことから
ご夫婦の言い争いはそれなりにあったそうです。その際、ご主人の暴力もあっ
た模様です。しかし、暴力を振るったのは、奥さんの不審な行動に対して、ご
主人への説明が出来ないとき、少し暴力は振るった。と、ご主人は仰っていま
した。

ご夫婦が別居されるに当たっての奥さん側の理由は、暴力を振るう夫と一緒に
暮らせない。と、いうことだったのです。一方、ご主人は、暴力を振るったこ
とは認める。しかし、それには、妻の方に責められるべき原因がある。それは、
不倫を働いているのだ。と、いうものでした。

別居の原因についてご主人は奥さんの不倫。奥さんは、ご主人の暴力。と、い
うように分かれていたのでした。私の元に奥さんの不倫調査の依頼をされたの
はご主人でした。理由は、妻の不倫に確信を持つ。別居の理由を暴力にすり替
えて家を出た妻をこのまま放置できない。妻の不倫の事実を知りたいので調査
をお願いする。と、いうお申し出のもとに調査をしました。

              ★ ☆ ★

調査結果は、別居中の奥さんが借りていらっしゃるマンションに、男性が出入
りしている姿が確認できたのです。その男性は、奥さんの部屋の鍵を自分で開
けて出入りしていたのです。しかし、その男性は、奥さんが住むマンションの
部屋を訪れるのは昼間でした。しかも、部屋にいる時間は長くて1時間30分
でした。

別居中の奥さんの異性との接触は確認できました。そして、その男性は、奥さ
んの部屋に自由に出入りしていました。ただし、出入りしている時間帯は昼間
でした。しかし、感触としては不倫継続の男女である。と、いう確信を持ちま
した。ラブホテルへの出入りはありませんので、この時点で2人が不倫の関係
にあるということの具体的事実の証拠はなかったものの論証的な自信はありま
した。

調査期間は5日間ほどでした。その内の3日間は、奥さんの借りているマンシ
ョンに男性が出入りしていたのです。あとの2日間も2人は、喫茶店とかレス
トランなどで会っていたのです。

              ★ ☆ ★

不倫関係にある2人であるという証拠としては少し弱い気がしましたが、ご依
頼者の仰る家庭内における夫婦の実状、つまり「任意の事実」と、調査結果の
「客観的事実」を結びつけて、奥さんは不倫を働いているのである。別居原因
は、不倫相手と自由に会える環境を確保するのが目的である。と、いうように、
それぞれの事実を元に体系的に論理づけを加えて報告したのでした。

ご主人は調査結果の報告をよりどころに、奥さんの不倫相手男性に「不法行為」
によって「家庭崩壊」に至らしめられた。と、いうことで「慰謝料」500万円
請求の「調停」を申し出られたのでした。

その結果、奥さんの不倫相手男性は調停で(不倫は)「関係ない。」奥さんとは
知り合いなので夫婦問題の相談に乗っていたのだ。それ以上のことは何にもな
い。と、仰るのでした。その結果、調停は不調になったのです。

              ★ ☆ ★

これでは納得できないご主人です。奥さんと相手の男性を許せない。何とかギ
ャフンと言わせてやりたい。と、いうことでのご相談を引き続き受けていたの
でした。その結果、裁判で決着を付ける、という事になったのです。

裁判は3回ほど行われました。しかし、今回裁判所の方から「和解」の提案が
あったのでした。その「和解案」は、奥さんと不倫愛関係にある男性は、
○ご主人に「120万円」を支払うこと。
※ご主人に対して裁判官曰く、このまま裁判を続けても金銭的な問題は「120 
 万円」の判決が出るので粘っても価値がない。
※更に裁判官曰く、暗に、ご主人の主張を指示できる。と、仰ったのでした。

裁判で、奥さんの不倫相手男性は不倫を認めざるをえなかったのでした。そし
て、慰謝料は裁判所の方から「120万円」の提示があったのです。結果は、和
解ですが、内容はご主人が勝ったのも同然です。

慰謝料の金額は当初から問題ではなく、ご主人は、奥さんのいう暴力が原因で
別居したのではない。あくまでも別居の原因は、奥さんの不倫にある。と、い
うことを明らかにして、今まで悪者にされてきたうっぷんを晴らしたかったの
でした。

              ★ ☆ ★

裁判所の「和解案」をどうしましょうか。(受け入れるべきか否か)と、私に尋
ねられたのが冒頭の電話でした。どうして私に尋ねられたのか、というと、自
慢になって恐縮ですが、当方の報告書に書かれていた「不倫の証明が論理的に
説明できていたこと。」この点を裁判官が理解してくれたので助かりました。と、
いうお礼と、今まで相談に乗ってもらっていたので、和解していいかどうかの
判断をあおぐためにお聞きした。と、いう電話だったのです。

奥さんの不倫相手男性との間に於いて、ご主人の主張が聞き入れられた格好に
なったので和解に応じられたのでした。この事は、この後の奥さんとの話し合
いにおいて、奥さんの不倫が原因でご夫婦の不和が発生したのである。と、い
う確証が得られたので奥さんとの話し合いはもとより、今まで自分を悪者扱い
してきた奥さんの実家の親との話も大変しやすくなった。と、仰っていました。

              ★ ☆ ★

今回のケースでいえることは、別居後の夫婦の生活状況のみを問題にするので
はなく、別居に至るまでの家庭生活の有り様の不自然な点を細かく検証すると
共に、別居後の一方の配偶者の生活状況と、交際中の異性との関係をどの様に
認識し、関係づけていくのか。その場合、何が自然で何が不自然であるのか。
そして、その不自然な点の原因はどの様なことが考えられるのか。更に、それ
を現実の、一方の配偶者の生活と結びつけた場合、何が分かるのか、という問
題だったのでした。

今回の教訓です。別居後の配偶者の不倫を知った場合、それは、別居前からの
可能性がある。片方の配偶者の勝手な言い分で、夫婦が別居生活を強いられる
ような状況になった場合でも、自分が本心から感じた不自然さというものに妥
協して諦めるのは、自分自身を捨てた生き方になる、という事でした。



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