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コラム Q&A 法律のいう離婚原因


第58回
たかが不倫、されど不倫
 ◆不倫と離婚の是非◆


私は普段、メールは別にして、インターネットは余り見ません。理由は苦手だ
からです。しかし、自分の会社のホームページをネット上で公開している関係
でたまに見ます。見る割合は2週間に1回とか1ヶ月に1回位です。

仕事に関するインターネットをたまに見て思ったことは、我々の仕事に関して
不倫イコール離婚、という流れで書かれているサイトが多いような気がしまし
た。「不倫調査をして証拠を撮って、慰謝料を頂いて離婚」という流れで書か
れたものが沢山見られました。

そして、慰謝料請求には「内容証明郵便」を出せば、慰謝料が簡単に頂けるよ
うに書かれていたものもありました。不倫の証拠、内容証明、慰謝料、離婚と
いう流れを薦めるかのような文言に、ちょっと待てよ、という疑問を以前から
感じていました。

  ★ ☆ ★

これは私の経験談ですが、夫婦の一方の不倫調査を依頼される方の何割かは、
不倫の証拠が手に入れば、今すぐとはいわないけれど離婚を考える、とおっし
ゃる方があります。もっとストレートに、有利な条件で離婚したいので配偶者
の不倫調査をお願いします。と、おっしゃる方もあります。

配偶者の不倫イコール有利な離婚条件。と、いうようにお考えになる方が増え
てきたのでは、と思われるフシがあります。これは、4月から始まる「厚生年
金」の夫婦分割制度が広く知れ渡っているのが、若い世代にも何らかの形で影
響を及ぼしているのかも知れません。

この事は、現在の夫婦を始め家族は様々な形で揺れ動いているようです。個人
尊重・個人中心という概念が勝手に解釈されて、個人と家族、個人と地域、家
庭と地域という関係が希薄になり、いつ崩れてもおかしくない状況下にあるの
は、昨今の親族の暴力事件を見るとよく分かります。

夫婦関係を短絡的にお考えになる方がある一方で、調査当初に配偶者の不倫の
証拠を撮って離婚を有利な条件で、とお考えになっていた依頼者の中にも変化
が見られる傾向も見受けられます。それは、不倫の証拠が撮れた場合です。

配偶者の不倫の証拠を手にされても、イザ離婚に向けて動き出すとなると、そ
の証拠の活用方法、活用の手順、その時々のご自身の気持ち、相手に対する対
応方法、経済的問題、子供さんの問題、親族の問題等々数え上げればきりがな
いほど、普段気にもしてなかった問題が出てくるようです。

そして、それらの問題の解決方法を調査後に受けます。調査終了後に、ご依頼
者から受ける、調査結果への対応方法とか気持ちの整理の仕方などへのご相談
に乗っていますと、当初お考えになっていた「配偶者の不倫イコール即離婚」
という思いが、確信的な思いが無い限り薄れていくようです。

  ★ ☆ ★

配偶者の不倫を知ったときは裏切られた、という思いが強くなって離婚を考え
られたのも無理はないのです。しかし、あれやこれやとお考えになった末、も
う一度やり直そうと考えが変わっても何ら不思議ではないのです。夫婦は元々
一生を共に、というお考えの基に結婚されたのですから。

もう一度やり直してみる。と、考えを変えられる方が前向きなのかも知れませ
ん。よくお聞きする話ですが、離婚をして自分らしい新たな人生を歩みましょ
う。と、いうようなお話も聞きます。しかし、離婚して新たな自分らしい人生
を歩もうとするのが前向きな人生になるのかどうか分かりません。

離婚にはそれなりのリスクが発生し、エネルギーが必要です。リスクを乗り越
えてご自分の目指されていた生き方を遅ればせながら達成し、そこに満足感を
得られる人はどれだけいらっしゃるでしょうか。離婚のリスクを乗り越え、更
にご自分らしい人生を生きていける人は少ないのではないでしょうか。

離婚のリスクを乗り越える勇気があるのであれば、そして、もし離婚後の目的
がないのであれば、今一度家族のやり直しのためにエネルギーを使われる方が
賢明なのではないでしょうか。離婚をして自分だけの生きる道を選択されるよ
りも、もし、可能でしたら、家族の幸せになる道を選択される方が、ご自分の
幸せにつながるように思います。

  ★ ☆ ★

この事は、最近の調査とその後のアドバイスを通じて感じたことです。
夫婦の一方が不倫を働いているような場合、もう一方は孤独です。人とケース
によりますが、いわれ無き孤立をひたひたと感じ、ものの考え方も短絡的にな
りがちになって、現実の何とかならないかという問題から避けたり逃げたりす
る考え方を幸とする場合が誰にでもあります。

こういう孤独なとき下された決断は、本心からのものでない場合が多いのです。
そこで、調査終了後に、調査結果を受け取られた依頼者のご相談に乗っている
と、調査前と調査結果が出た調査後の心の迷いがよく分かります。

  ★ ☆ ★

ある30代後半の女性です。その女性からご主人の不倫調査の依頼を受けまし
た。ご夫婦の間に、小学校高学年と幼稚園の2人の子供さんがあります。その
ご家庭のご主人が不倫をしている。不倫は間違いないので証拠を撮って欲しい。
その証拠を下にご主人から慰謝料をもらって離婚をする。と、いう依頼の目的
でした。

調査結果は、ご依頼者である当の奥さんのおっしゃるとおりご主人は不倫を働
いていたのでした。その証拠も撮れたのです。依頼者の奥さんは、ご自分の思
いと調査結果が合致して、そのことには納得されたのですが、何となく割り切
れない気持ちになったそうです。そして、ご相談に見えたのでした。

ご相談の趣旨は、奥さん自身は仕事を持っているので離婚しても生活していけ
る予定である。しかし、結婚までの熱烈な恋愛を顧みると、現実の自分たち夫
婦が信じられない。自分たちは信じ、信じられてきた。そう思っていた。主人
の不倫によって自らが崩れると同時に人間不信に至ったようなところがある。

現在はともかく、過去に主人のことを思っていた自分は何だったのか、自分自
身が信じられず、自分自身に対する自信がなくなってきた。自分の気持ちがコ
ントロールできない状態の時に、離婚して新たな人生を見つけ出すエネルギーは今のところ無い。しかし、主人の不倫は放置できない、この問題をどの様に片付けなければいいのでしょうか。と、いう相談を受けたのでした。

ご相談者は、不倫を働いたご主人に腹を立てていらっしゃったのですが、嫌い
ではなかったのです。そこのところ、つまり「不倫」の処理の問題と、「今後の
家族関係」の再構築についてアドバイスしました。その結果、まず「不倫の処理」
に全力をかた向けた後、離婚については再度考えて決める。と、いう結論に達し
たのでした。

  ★ ☆ ★

先の事例は直近の出来事です。
それ以前にも、調査前は配偶者の不倫の証拠を撮って有利に離婚に踏み切ろう
という方も、調査後は、当初の勢いを方向転換されて、如何に家族関係を良き
関係にするかに努力される方が沢山いらっしゃいます。この事は、本当は喜ば
しいことでは、と思っています。

離婚した夫婦が離婚以前よりも充実した生活を送り、日々幸せを実感されてい
るか、と問うてみるまでもなく一部のやむなき離婚を除くと、離婚イコール幸
せな人生とはなってないのです。この事をいいたかったのです。配偶者の不倫
イコール離婚については社会の風潮に惑わされることがないように、ご自分の
人生の見通しをハッキリさせてから決戦されることがいいように思います。

だからといって離婚をするなとか、理不尽な配偶者の行為をただ我慢しろ、と
いっているのではありません。問題解決をするには、自分に合ったそれなりの
後悔しない方法を選択することが肝要です。と、申し上げたかったのです。



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