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コラム Q&A 法律のいう離婚原因


第61回
たかが不倫、されど不倫
 ◆たまにある思いこみ不倫◆


よくお聞きすることですが、家族は社会の最小単位の組織だと云われています。
その最小単位の組織崩壊を現実に実感されている人も多いようです。家族の一
体感を喪失した、形ばかりの家庭生活をされている人が多い様です。

社会環境の変化と共に家族の生活が個人単位になってきたせいかもしれませ
ん。生活が個人単位になってきている象徴が携帯電話ではないでしょうか。4
人家族のお家ならそのご家族4人がそれぞれご自分の携帯電話を使っているの
が現実です。テレビもそうです。家庭に1台だったテレビも各部屋に1台とい
うようになってきています。

これらのことから時代と社会は、家族と社会という組織と組織の関係から、社会
と個人という関係になってきている事はハッキリしているようです。少し以前
のように、家長がいて家族はその家長の経済力によって支えられ、家長中心の生
活が当然のようにして行われてきた生活に変化が起こったのです。

個人で社会との関係を取り決めて、そこに生き甲斐を感じていく社会になって
います。しかし、時代と共に生活する環境も変化しているにもかかわらず、その
変化に取り残されている人も沢山いらっしゃるようです。そこで、今回は、不倫
と家族というテーマで、家族関係というより「夫婦関係」がうまくいかないのは、
配偶者の不倫のせいだ、とお考えになっている人について少し書きます。

  ★ ☆ ★

夫の不倫調査のお申し出を受けて調査を実行しますが、結果として、不倫の事実
が把握できない依頼案件もあります。この様なケースは、全体として100人の
内の一握りです。調査の依頼を受けて調査を行います。しかし、不倫の事実関係
が把握できない場合があります。その様な場合の依頼者には、共通した何かがあ
ります。

まず、調査前にお話をお伺いします。その際、配偶者が不倫をしているという事
実関係を細かく説明されるのですが、多くの場合説明の具体性に乏しい点です。
つぎに、不倫を働いているという配偶者の時間的な行動の過程が考慮された説
明ではないのです。さらに、長年の夫婦であるので物を言わなくても相手の考え
は分かっている。等々が特徴的です。

配偶者が何故不倫を働いていると思われましたか、というように質問しますと、
長年の行動パターンから間違いありませんとか、以前、不倫を働いていた時と行
動パターンが同じです。更に、香水だとか石けんの匂いがするようになった、そ
れは、私に対しての嫌がらせである、とかご自分の主観を一番の判断として沢山
の理由をおっしゃいます。

  ★ ☆ ★

特に、配偶者が不倫を働いていると思われる根拠の一つに、臭いを付けて帰宅す
る、とおっしゃる方で、調査依頼の動機の説明に具体性がありませんと、調査を
引き受けていいものかどうか大変困ります。

不倫調査依頼の際の説明に客観的理由が乏しい上、臭いを理由の一番に上げら
れますと、調査はいつでも出来ますので、もう一度、これこれの点などを確認し
てみられて、その上でなおかつ不倫が疑わしい時はご相談下さい。と、言ってそ
の場での調査依頼をお断りすることがあります。

何故かと申しますと、配偶者の臭いと不倫を結びつけるのは、ケースによって大
きな違いがあるからです。具体的な説明と共に臭いのこともおっしゃるのであ
れば、それはそれは立派な不倫調査の動機付けになるでしょう。しかし、臭いを
不審の第一義に持ち出された場合、その配偶者は、夫婦関係が何らかの事情で思
わしく無い状態にある、とお感じになっているのです。

  ★ ☆ ★

思わしくない夫婦関係、つまり夫婦が緊張関係の中でその緊張の原因を探ろう
とした結果、五感覚の一つご自分の嗅覚が知覚する家の中にない異臭をかぎつ
けて、この香水の匂いは或いは石けんの匂いは不倫をしているのに間違いない。
と、いう結論になるようです。

何故、臭いで不倫を働いているのでは、と疑うようになるのかといいますと、結
婚してそれなりの年数を経過しても、ご自身(不倫を疑っている人)と母親の関
係のなかで安心する状況で成育されてこなかったのでは、ということが出来ま
す。つまり、ご夫婦の不協和の原因は、ご自身のものの考え方によるところが大いにあるのですが、それが分からないのです。

  ★ ☆ ★

その様なタイプの人は変な人かと申しますと、そうではありません。非常に几帳
面です。しかし、自分の安心づくりが苦手な人です。几帳面で与えられたことと
かやらなければならない役目はどの様なことをしてでも果たそうとします。
しかし、見知らぬ人などとの関わり方は下手です。損をするタイプです。

今、この様なタイプの人が増えています。先にも申し上げましたが、社会との関
係は家族と社会の関係ではなく、個人と社会が如何に関わっていくかの時代で
すので、一方の配偶者は仕事などを通じて社会との関わりを持っています。しか
し、もう一方の配偶者は、ご自分で社会との関係を積極的に取り決めるのは苦手
なのです。配偶者を通して社会との関係を持とうと考えて(無意識にです。)も、
配偶者は既に個人と社会の関係を築いていますので、当然その配偶者も社会関
係を築いているだろう、と考えてしまいます。

従いまして、昔のように夫が妻に話した、今日の仕事のことについてとか、見聞
きしたことなどは話さなくなってきているのです。その様な状況に置かれてい
る一方の配偶者は、社会と家庭の橋渡しをしてくれる配偶者(夫)との会話が少
なくなるのは、自分(妻)以外に親しくしている女性があるのでは?と勘ぐりま
す。

そういえば、最近いい匂いをさせて帰ってくる日がある。と、いうようになって
不倫を疑い始めるのです。この時の臭いは、自分が安心状態にないということ
と、不安な事柄について夫と会話するという社会的な会話の能力が一時的にで
も失われている、というように考えます。まず、間違いありません。

  ★ ☆ ★

個人主義、個人尊重の時代です。一方で家族の会話・対話が減少しているようで
す。家族はお互いの気持ちを分かり合うとか、通じ合ってその家族がお互い安心
する。と、いう関係にあります。家族が住む家庭は安心を得る場所でもあります。
その、家庭で安心を享受できないといらざる事を考えて家族関係がまずい人間
関係になってしまうように思います。

夫婦が気まずい雰囲気になると不倫を疑うのも無理は無いでしょう。なぜなら
ば、夫婦の一方が疎遠状態に置かれるわけですから、そこで私の代わりが出来た
のでは、今まで無かった良い匂いをぷんぷんさせて帰宅するのが何よりの証拠
ではないか、とこの様に考えられても無理ありません。臭いというのは実態があ
りませんので好きなようにイメージできます。

  ★ ☆ ★

今回、申し上げたかったのは、不倫のせいで家族関係がある種悪い方向に向かう
夫婦もあるということと、一方で、個人の社会参加がうまくいってない場合は、
家族関係もうまくいかなくなります。その原因は配偶者の不倫のせいだと疑っ
てかかる人が増えています。と、いうことが言いたかったのです。

個人が社会との関係を正しく保ち、より自分らしく生きるには何よりも安心を
得る源である家族関係がいい関係であることが大切ではないでしょうか。家族、
特に夫婦の関係がぎくしゃくしますと、疑心暗鬼を生ずる目で観るようにもな
ります。疑心暗鬼を続けると他者には臭わない臭いも感じるようになります。
現実を喪失した思考が優位に働く、ということをいくつかの事例を通して言い
たかったのです。



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