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コラム Q&A 法律のいう離婚原因


第66回
たかが不倫、されど不倫
 ◆再び、不倫の定義について◆


今回、再び不倫の定義について書きます。
何故かと言いますと、不倫(不貞)は、どういう事を指していうのか、という言葉
の定義がバラバラでは、慰謝料請求などの際に不都合が発生するからです。そし
て、夫の不倫を原因に慰謝料の請求をしても思うようにいかなかったとか、どの
程度の浮気で慰謝料の請求ができるのでしょうか、どれくらいの浮気の証拠が
あれば慰謝料を請求できるのでしょうか、というご質問をよく頂くからです。

既婚者の男女関係を言い表す言葉は「浮気」「不倫」「不貞」などの言葉があり
ます。
これらは、同じような意味を持つ言葉ですが言葉が違うようにその意味すると
ころは違います。大きく分けると「不倫」と「不貞」は同じように理解してい
ただいていいのです。一般社会で使われている言葉が「不倫」です。同じ意味
ですが「不貞」は法的な場面で使われる言葉です。

一方、「浮気」は「不倫」「不貞」と少し違った意味を持っています。従って、
私の夫は「浮気」をしています。確かな証拠も持っています。といって、夫の「浮
気」を根拠に慰謝料の請求を法的な場面に委ねられても現在では思うようにい
かないのが現実のようです。

★ ☆ ★

何故「浮気」では慰謝料の請求が思うようにならないのかは、「浮気」という言
葉の意味(概念)が、慰謝料の請求の対象になる行為かどうかが法的に問われる
からです。
ちなみに「浮気」の意味は、結婚生活を壊すことを意図してなくて、単なる一時
的な男女の性的関係を指すからです。

つまり「浮気」は家庭を壊す意思がなく行われた配偶者以外の性的関係であり、
かつ、一過性のものであるから慰謝料の対象行為として認められにくいところ
があります。飲み屋で客同士意気投合してとか、スナックで働く女性を口説いて
男女の関係になった。しかし、それ以上の関係に発展しなかったなどが「浮気」
の典型です。

「浮気」は原則一過性の男女の関係ですが、「不倫」(=不貞)は、意味が違いま
す。
「不倫」の定義は
『婚姻関係にある者が配偶者以外の異性と男女の関係を継続し、婚姻関係の破
綻を内包している男女の関係』です。これが「不倫」(不貞)の定義です。よく
ネットで見られるのですが、「不倫」とは、「結婚しているものが、他の異性と男
女の関係を継続すること。」と、あるのをよく見かけますがこれは間違いです。

★ ☆ ★

前記の「不倫」の定義が正しいのであれば、「ソープ」で働く女性を指名して通
えば「不倫」になるのか、という問題が発生します。この場合、「ソープ」で働
く女性と、その女性を気に入って店に通う男性の間にはお金というものが介在
します。これは「不倫」でも何でもありません。風俗で働く女性を気に入って、
お金を使って通っている男と女の関係は、単なる客と店の従業員の関係で処理
されるのか、というとそうでもない場合があります。

それは、プライベートな時間に商売と関係のない場所で、どの様な形で2人が合
っていたのか、どの程度の回数だったのか。そして、そのことに関して男の家族
はどうだったのか、等々の要件が整えば風俗で働く女性でも、男の妻から、風俗
女に対して「慰謝料請求」は可能です。私の基に相談にこられた奥さんは、風俗
女から100万円の慰謝料の支払いを受けられたのでした。

★ ☆ ★

あえて「浮気」だの「不倫」だのの違いを分かっておいた方がいいと言ってい
る理由は、被害者の立場に置かれている人の「慰謝料請求」がスムースに行くか
らです。

他者に何ごとかの要求をするには、それなりの結果と要件が必要です。ここでい
う結果とは、不倫の事実(証拠)です。要件とは請求の理由とか根拠です。それ
は、配偶者が不倫を働いた為、ご自身はこれこれの状況に置かれて仕事が手につ
かなかったとか家事ができなかった。眠れなくなった。不安なことばかり考え
るようになった。等々です。そして、物理的な損失などです。

これらの証拠と請求理由を基に「慰謝料請求」は行われます。証拠は、我々の行
う調査に基づくものと、ご家庭内での証拠(主観的事実)を論理的に、且つ合理
的に示したものが「証拠」になります。家庭内の証拠とは、配偶者が不倫を働い
ているのでは、と思ったいきさつ、さらに、現在に至るまでの過程すべてを含み
ます。

「不倫」の定義を知った上で「慰謝料請求」されるのと「浮気」も「不倫」も
同じだという思いで「慰謝料請求」されるのとでは結果において天と地の差が
あるのが今日の姿です。当事者同士の話し合いの場面では、不倫を働いた側は相
手の申し出を受け入れるような言動を表しますが、イザお金が絡んだ状況に置
かれると、前言を翻されるケースは随分あります。

★ ☆ ★

他者に、ご自分の権利に基づいて何らかの要求をする場合はそれなりの証拠は
必要です。証拠がなくとも要求は可能です。しかし、思わぬ反発を受ける可能性
もあります。可能な限りご自分の正当な要求を相手に受け入れてもらおうとす
る場合、どの様なケースでも訴えの根拠となる証拠は必要ではないでしょうか。

証拠には「主観的証拠」があって、それはご家庭内の証拠である、と申しました。
このご家庭内のいきさつを論理的に構築するのが苦手な人もあります。その場
合、調査を依頼された調査会社にアドバイスを受けられるといいのではないで
しょうか。但し、調査会社にもよりますが「不倫」の定義が分かってない業者も
あるようです。その場合は、ご自分で事の成り行きから現在までをメモ形式で書
き留めておかれることをおすすめします。

夫なら夫が、異性とお付き合いしているのでは、と思われたと仮定します。そう
した場合、そう思った理由をメモしておくことです。メモは、夫の行動の不自然
さから始まった妻との関わりの範囲程度などなどを初めとする家庭生活での変
化です。勿論食事とか夫婦の性の関係も含みます。これらをメモ形式で記録し
ておき、「不倫の定義」に当てはめて論理的に構築します。

家庭生活の内容は、裁判所も調停委員も、弁護士さんも分かりません。したがっ
て、ご自分は何も悪いことはしてない。悪いのは相手である。と、いう思いで法
的に不倫問題の処理を委ねられた場合、あなたの思う通りに事が運ぶかという
と、そうも行かないのが実情です。それは、法律を始めそれに基づいて判断する
人たちがあなたの家庭内の実情が分からないからです。

★ ☆ ★

そこで、家庭の実情を記録しておく必要があります。そして、調査業者が行う客
観的証拠が、慰謝料請求者の申し出はこの様に正当である。と、裏付けるのです。

夫の「不倫」が原因で、夫の不倫相手の女性に「慰謝料」を請求されようとする
場合の要件は「家庭が崩壊した」というものが必要です。「崩壊」とは形式が壊
れることと形式の内容が無いということの両方を含みます。この事も覚えてお
かれるといいでしょう。よく「崩壊」の代わりに「破壊」という言葉を使われ
る人もあるようですが、この場合(慰謝料問題)は、物ではなくて人を対象とし
ていますので「崩壊」の方がいいのではないでしょうか。

家庭は家族が構成する組織です。それが崩壊するということは、家族の人間が家
庭を構成できなくなってバラバラになった、物理的に形式を失った場合の崩壊
と、形式は家庭としてあるものの、内容として家族ではない。と、言う二通りのケ
ースに加え、形式も内容も家庭としての機能を果たさなくなって、まさに、誰か
の物理的な力によって破壊に至ったという3つの形があります。この事も覚え
ておかれると「慰謝料請求」にお役に立つのではないでしょうか。

★ ☆ ★

「不倫の定義」のおさらいです。
「不倫とは」『婚姻関係にある者が配偶者以外の異性と男女の関係を継続し、婚
姻関係の破綻を内包している男女の関係』です。

ここで言うところの「内包」しているというのは、不倫が発覚すれば配偶者と別
れてもいい、と無意識に思っている。不倫相手との生活を考え、配偶者と離婚を
考えている。不倫の状態を継続したいと願っている。具体的にはこういったこ
とを指します。

以上、配偶者の不倫に対抗するためのご参考に、と思って書きました。



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