調査とカウンセリングを一体化した問題解決型の興信所です。
私どもがお手伝いできる事は、調査とカウンセリングを通じて、夫婦や親子の人間関係その他の悩みを解決する事です。結婚、浮気、不倫、素行、離婚、家出、慰謝料請求など、様々な問題について相談したり調査したりできます。又、結婚前の対応方法・信用調査もお気軽にご相談下さい。全国どこでも承っています。再利用の方も多く、お子さんの数だけご利用下さるお客さんも多数いらっしゃいます。素行調査や結婚前の信用調査は、全額後払いです。何か具体的なご相談があればお気軽に声を掛けて下さい。
少し前、50代の奥さんからご主人の素行調査の依頼を受けたのでした。
ご主人は大手企業に勤めるサラリーマン。例によりリストラによる肩たたきに
あっていたのです。早期退職をすると退職金の割り増し支給がある、ということ
でした。その結果、ご主人は早期退職を決意された、という話でした。
ここまではよくある話です。
奥さんとも相談されて早期退職を会社に申し出られ、退職の手続きをとられた
のでした。その後のご主人は、会社に出たり出なかったりの比較的自由な生活を
送っていらっしゃったのです。奥さんには引き継ぎとか残務整理の仕事に出て
いる。と、仰っていたのでした。そして、割り増しで受け取れる退職金が支払わ
れるのは、数ヶ月先になる、と奥さんには仰っていたのです。
調査依頼の理由は
そうこうする内、ご主人の行動がどうもおかしい。と、感じ始めたのだそうです。
今まで会社に行く時はそうおしゃれをして出かける事もなかったのに、早期退
職を決めて、手続きを終えてからは、おしゃれに気を遣うようになった様です。
そして、家を出る理由は、引き継ぎの為に会社に行く、と言って家を出て行かれ
るのです。しかし、奥さんから見ると、どうも会社に行ってないように思う。と、
いうようにご主人の行動に不審を持たれたのでした。
出社するには時間が遅いのと、その時間が一定しない事。帰宅時間が遅い日が続
いたり、時には外泊もあったのでした。帰ってきても夕食を摂らない日が多くな
ったそうです。それらの事についてご主人に尋ねると、「引き継ぎのために出勤
している。」「同じ立場の人と今後について話していた。」「送別会を開いてくれ
た」「泊まりで会社の同僚とお別れ会をしていた」等々を言うようになってきた
ので、どうもおかしいという事で調査を依頼されたのでした。
朝、奥さんがパートに出られた後、ご主人は車で自宅を出られるのです。
そして、途中で女性を車に乗せて、遠出のドライブを楽しまれたり、デパートで
の買い物、ある日は、女性と温泉宿での宿泊等々が分かったのでした。
ご主人が、それまで奥さんにいっていらっしゃった「引き継ぎの為に出勤してい
る。」「同僚と今後について話し合いしていた。」「送別会を開いてくれたので帰
宅が遅くなった。」等々の話は嘘だったのです。会社の同僚らしき人物との接触
はなかったのでした。女性と合うために同僚を引き合いに出していたのでした。
おしゃれになったのも女性と買い物に出かけて、女性の好みのものを身につけ
ていたのでした。
「退職金は数ヶ月先の支払い」になる。この話も実は「作り話」であったので
した。割り増しで支払われた退職金は既にご主人の銀行口座に振り込まれてい
たのでした。この退職金を使って女性と一緒に、買い物、ドライブに旅行という
ように退職後の人生をエンジョイされていたのでした。
女性と悠々自適の日々を送っていた事と、退職金は数ヶ月先の支払いになる、と
言う言葉を信じていらっしゃったので裏切られたという思いが二重になって、
怒りが極限に達したのでした。今にもご主人の相手女性のもとに乗り込もうと
いう気迫でした。しかし、ここは一つ、ご主人の日常の事実が分かったのだから、
冷静に対応された方が何かと奥さんにメリットがある、というアドバイスをし
たのでした。
奥さんは、ご主人に対して
退職金が既に支給されている事を知っている。と、ご主人に伝え、そして、奥さん
自身に退職金の半分を寄こしなさい、と言うように仰ったのでした。しかし、ご
主人は、今まで働いてきた給料は渡していた。退職金は、長年働いた自分の為に
会社がくれたものだから絶対に渡さない。と、仰り、ご夫婦の話し合いはつかなかったのです。
ご主人が意固地になっているのは、交際している女の人との関係もあって、お金
を自由にしたいがために奥さんに渡さないのでは、というように考え、ご主人が
奥さんに退職金の半分を渡すようにするには、ご主人と交際女性を別れさせて、
ご主人と奥さんの一対一の話にする事が問題解決の近道だと考えたのでした。
その結果
奥様は、ご主人のいわゆる不倫相手と交渉されたのです。そして、その女性から
二度と再びご主人と会わないという約束を取り付けられたのでした。
その事をご主人に報告されたのです。
そして、ご主人がガンとして譲らなかった「退職金」の半分を奥さんに渡す、と
言う話し合いは意外とスムースに運んだのです。
まず、ご主人の銀行口座を弁護士さんの手を借りて凍結されたのでした。その上
でご主人と話し合いされたのです。その結果、案外素直に奥さんのいう事をご主
人は聞き入れられたのでした。
それは、
今まではご主人のバックに、不倫女性の存在があったので、ご主人は奥さん
の話を理解しながら、女性との楽しい時間を過ごしたい、という思いがあって退
職金を半分奥さんに渡す、という話に耳を貸さなかったのです。
女性との関係が切れた後は、やはり長年連れ添った奥さんの申し出をすんなり
受け入れられたのでした。
教訓です。
男女関係の話し合いは、複数関係の状態で解決策を探らない事。どんな名案でも
無駄になる。一対一の関係に戻してから解決策を見いだす事。これは鉄則であ
り原則、基本です。
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